嫌な「ヤツ」がやってくる・・・。

寒くなってくると、乾燥して嫌な「ヤツ」がやってきますね。。。
その嫌な「ヤツ」とは・・・そうです静電気です。。

人間が感じる静電気は、乾燥した秋冬だけというイメージですが、モノづくりの過程では年中懸念されており、静電気は特に電子デバイス製品や電子部品等には天敵とされています。
静電気の発生メカニズムについては、過去のブログをご参照ください。
ブログ【静電気対策セミナーを開催しました！】

今回のブログでは、静電気に関します簡単なお話と、ある静電対策新製品(世界初)のご紹介をさせて頂きます！

Study Session

静電気がモノに与える影響と対策

静電気が懸念されている理由は二つあります。

人とモノの間で起こる静電気により、モノが破壊されてしまい、不良品となる(ESD)
モノに静電気が付着していることで、浮遊しているゴミを吸着し、不良品となる(ESA)
このように静電気は製品を不良品にしてしまう、身近で厄介な存在です。

それぞれの対策ですが、
ESD・・・導電性のアイテムを使用し、静電気を速やかに逃がす
ESA・・・イオナイザーを使用し、静電気を除去する
と言われています。

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導電性って何？ESD対策は何をすればいいの？

では、導電性のアイテムって何？ESD対策は何をすればいいの？という疑問についてご説明いたします。
導電性とは、電流が流れやすい性質のことです。

そのため、導電性アイテムを使用すると、静電気が導電性アイテムに移動します。
しかしこれだけでは静電気が移動しただけで、根本的解決にはなりません。

導電性アイテムとセットで考えなければいけないものが”アース”です。
アイテムをアース線に繋げることにより、静電気の通り道が出来、人やモノに帯電した静電気は、導電性アイテムを通じてアースに流れ消滅します。

導電性アイテムは世の中に多数あり、リストストラップや導電性のマット・手袋・椅子など様々な種類があります。
これらを作業現場に導入することにより、静電気による製品破損を防ぐことが出来ます。

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静電対策の新たなアイテム登場！

アイテムが必要になる現場の作業は、外観検査(目視検査)で製品を直に見る作業や部品組立時に多いかと思います。

いずれの作業も細かい作業で、視野を拡大する必要があり、そのために使用される製品が、”拡大鏡”、”照明拡大鏡”です。

これまでの国内メーカーの拡大鏡/照明拡大鏡では、残念ながら静電対策された製品がありませんでした。
この照明拡大鏡において、ESD/ESA対策に特化した新製品が発売されましたので、ご紹介させてください！

株式会社エイチエーエー光学の照明拡大鏡ESKKシリーズです。
エイチエーエー光学ホームページ https://haa-op.com/

B型は、ベースに静電気対策マットを施し、レンズや拡散板を静電気拡散性や導電性の帯電防止仕様にした製品で、全体の帯電を±5V以下に抑えることが可能です。(湿度45％、製品が正しくアースに接続されている場合)

人が痛みを感じる静電気放電電圧は約±3000Vです。±1000V以下の静電気には、ほとんど人は気が付きません。
一般的に、製品に不具合が起きる静電気の目安は±1000V以上と言われていますが、半導体業界では、LSI・MOSFETなど±100V程度の静電気で破壊される製品もあり、作業環境の静電気を±50V以下に抑えることが理想とされています。本製品は帯電電位を±5V以下に抑えることが可能ですので、非常に効果的なアイテムで、最も厳しい帯電電圧±10V以下が要求される現場でも安心してお使いいただけます！

また、本体に5端子接続可能なアースターミナルとアース接続用ケーブルが標準装備されております。5端子のうち1端子をアースとの接続用に使ったとしても、現場で不足しがちなアース端子を工事不要で4端子増設することができます。リストバンド、イオナイザー、アース接続が必要な測定器にお使いください。

照明拡大鏡分野において、静電気対策＋交換レンズ方式＋アースターミナル付(特許出願済)製品の発売は世界初です！

テーブルスタンド式だけではなく、デスクにクランプして使用するフリーアーム式のF型(アーム全長約1000mm)、コンパクトフリーアーム式のCF型(アーム全長約600mm)も発売されており、静電気対策の新たな切り口として注目されています！

新しく買うのはちょっと・・・予算が・・・という方もいらっしゃるかと思います。
本体ではなく、簡易静電対策ができる交換用の部品も販売しております。
㈱オーツカ光学の照明拡大鏡に限りますが、レンズ/レンズカバー/拡散板(※)の交換が可能で、それぞれの帯電を±50V以下とすることができます。(室温23℃、湿度12%、アース接続無)
ESD/ESAの初歩的な対策に是非ご検討ください。
※拡散板には適合しない機種が御座いますので、詳細は弊社にお問合せください。

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