今回、ブログを担当させて頂きます。
山口商会の眞方です。
宜しくお願い致します。

• 株式会社山口商会
• 眞方 大樹
• 最近、引っ越しました！

今回のブログでは、エスペックのご紹介をしていきます。

エスペック（ESPEC、エスペック株式会社）とは、日本で初めて環境試験器の開発に成功したメーカーです。

「環境試験器」のトップブランド企業として、半世紀以上業界をリードし続けており、世界シェアは30％以上、国内シェアはなんと60％以上を誇っています。

環境試験器とは一体どんな装置でしょうか。私のスマートフォンを例にお話をします。

実は最近、5年間使用していたスマホを買い換えました。
5年間、雨の日で濡れても、真夏の車の中でも、真冬の明け方寒い日にも、問題なく動いてくれた僕のスマホ･･･。
よく壊れずに、5年間も動いてくれたと思います。

スマホに人格・心があれば、「僕のスマホありがとう！」で済んでしまう話ですが、そうではありません。

実際は、スマートフォンを開発する各メーカーの品質管理によって、僕達は品質の良い製品を、安心して使用する事が出来ます。

前振りが長くなってしまいましたが、環境試験器とは、温度や湿度、圧力など、様々な環境の違いを人工的に試験器の中に作り出して、その中で製品やその素材がどう変化するのかを調べる装置です。

スマートフォンをはじめ、車、航空、宇宙、電子部品・半導体、二次電池、材料・素材、医薬品・食品・化粧品・化学などの分野で品質（信頼性・安全性など）を評価し、保証する為に主に使用されています。

品質には故障のしにくさという側面もあり、その故障の原因には様々な要因や現象があります。

その一例をあげると・・・
●膨張・収縮　●摩擦係数の変化　●吸脱湿　●蒸発　●光／物理／化学反応　●凝縮　●結露　●コンタミネーション　●こすれ　●熱伝達率の変化・機械的応力の変化　etc.
・・・故障の原因はとても多いです（汗）。

これらの事象の信頼性試験を行うことで、品質の保証をする事が出来るのですが、信頼性試験には多くのサンプルと時間が必要となり、企業としてはコストがかかります。

品質保証の為に、信頼性試験には「最小のコストで最大の効果、時間短縮」が求められているのですが、環境試験器を用いることで、温度や湿度、圧力などの要因・現象を、複合的に試験をする事ができ、その結果「コスト」と「時間」を短縮する事が出来るのです。

エスペックではそれらのニーズに答えるために、温度や湿度、圧力などの様々な環境を精密に再現する独自の「環境創造技術」で、信頼性試験を行う環境試験器を製作しています。

①プラチナス　Jシリーズ
低温恒温（恒湿）器や、恒温恒湿器と呼ばれる装置です。
温度変化と湿度変化が製品にもたらす現象を試験する装置です。

冷媒を用いて温調しているのですが、国内環境試験機メーカーで初めて、低GWP冷媒R-449Aを採用し、現在国内最多の127器種をラインナップしています。

②冷熱衝撃装置　TSAシリーズ
冷熱衝撃装置は、試料に高温と低温のストレスを短時間で交互に繰り返し与え、信頼性を評価します。
IEC 60068-2-14 NaおよびMIL-STD-883Kなどのグローバルな規格試験に対応しています。

③恒温（恒湿）室　ビルドインチャンバー　Eシリーズ
人が中で作業できるほどのサイズがあります。
温度と湿度をコントロールし、任意の環境を作り出す部屋です。

④高度加速寿命試験装置
温度・湿度・加圧環境を作り出します。

電機・電子部品の高密度化に伴い、部品材料の高度加速寿命試験の必要性が高まっており、そのニーズに答えた装置となります。
国際規格IEC-60068-2-66に対応しています。

⑤スポット冷却加熱装置
スポット冷却加熱装置は、-40～+180℃に温度調節した空気を噴射し、試料を冷却、加熱するチャンバーレスシステム（冷却、加熱する専用の空間、容器が必要ありません。）です。
専用アタッチメントを交換することで、さまざまな材料試験や評価にご活用いただけます。

…ほんの一部をご紹介致しました。
現在、クルマの電動化や自動運転、5G、IoTなど最先端分野や航空宇宙など高い精度が求められる分野の技術開発・製品開発にエスペックの環境試験器は使用されています。

エスペックは高い品質と上記の装置以外の豊富な品揃え、徹底した省エネを追及しています。
また、日本初となる低GWP（地球温暖化係数）冷媒搭載製品や海外ニーズに適合した製品などをラインナップしています。

今回は、「エスペック・環境試験器」についてご紹介致しました。

環境試験器導入をご検討のお客様は、ご希望に合わせた特注仕様や、レンタル、受託試験など、様々なご希望にお応えいたしますので、エスペック代理店の山口商会へご相談下さい。
【お問い合わせはこちら】

エスペックの装置をお持ちのお客様は、試験内容を再検討したい・装置の点検やメンテナンスをしたい・装置の更新をしたいなど等、どんな事でもご遠慮なくご相談下さい。

最後まで読んで頂き、ありがとう御座いました！