「速く撮る」ことは、
一体何を可能にするのか。
実際にハイスピードカメラで撮影し、
その意味を体感しました。
ある日の昼時…
- 部長:
- 最近調子どんな?なんか困ってることある?
- 豊島:
- 覚えることばかりで大変ですね。装置名を言われてもパっと浮かびませんし、ネットで見てもあまり分からないし、実際現物見てメーカーに色々聞きたいくらいですよ。
- 部長:
- じゃあ勉強会に参加して色々聞いたらいいんじゃない?それで感じたこと、質問内容をまとめれば、豊島君の知識向上にもなるし、今の豊島君みたいに困っている人を助ける文献にもなるよね。
- 豊島:
- そうですね!アドバイスありがとうございます。勉強会の様子をまとめて、ホームページに掲載していきますね!
10月某日
【フォトロン】ハイスピードカメラのデモに参加
- 株式会社山口商会
- 新人豊島 貴光(28)
- 2018年7月入社
- 株式会社フォトロン
- 内野 真喜氏
- 2008年
株式会社フォトロン入社 - 2018年度より
宮崎県の担当になる
Study Session
会社説明・機器の第一印象
- 豊島:
- この業界に入ったばかりで分かっていないことだらけなので、基礎的な質問もあるかもしれませんが、教えて頂けると助かります。
フォトロンさんは画像にこだわる会社ということは知っているのですが、ハイスピードカメラ以外の取扱製品を教えて頂けませんか?
- 内野氏:
- そうですね、画像にこだわる会社と聞いてどんな印象を持たれましたか?
- 豊島:
- 高画質にこだわっているんだろうな、くらいです。
- 内野氏:
- 高画質にも勿論こだわっています。
画質含めた製品の性能全般にこだわっており、映像業界にも使用されています。
今回は高性能な弊社の一押し商品、FASTCAMシリーズ AX200をお持ちしました。
- 豊島:
- こんなに小さいんですか!?
- 内野氏:
- うれしい反応ありがとうございます(笑)
立上げの説明に移ります、実践してみてください。
Study Session
セットアップが簡単
カメラを取り扱うのが初めてでも、あっという間にセットアップ完了!
Study Session
コンパクトなサイズ
- 豊島:
- カメラを触ったことがない自分がしても簡単ですね。
しかし小さいですね。重さはどのくらいですか?
- 内野氏:
- サイズですが、120×120×94mm、1.5kgとなっております。
- 豊島:
- 軽いですね。他社製品でもこのくらいのサイズなのでしょうか?
- 内野氏:
- サイズ的にはありますが、重さ面もあわせると弊社だけです。
- 豊島:
- それは強みですね。ハイスピードカメラを持ち運べるというのはすごいです。
Study Session
撮影映像の説明
- 内野氏:
- サイズ感もですが、性能も確かめてみてください。今日は分かりやすく小型扇風機を被写体にして撮影します。録画ですが、ボタン一つで撮影開始されます。
撮影終わりました。
- 豊島:
- もうですか?時間短くないですか?
- 内野氏:
- ばっちり撮影できています。今の設定で1秒間に6400枚写真を撮っています。
- 豊島:
- 少しカクカクしている感じがしますね。
- 内野氏:
- 画面の照度、サイズ等もPC側で設定可能です。
カクカクしていますので、撮影設定を変更します。次は1秒間に20,000コマ撮影します。
撮れました、どうぞ。
- 豊島:
- おー、映画のスローモーション映像を見てるみたいですね。
- 内野氏:
- (笑) ナイスリアクションありがとうございます。
解像度を変更すれば、最大1秒間に900,000枚撮影することができます。
- 豊島:
- そんなに必要なことありますか?
- 内野氏:
- お客様によっては必要となります。
今日は風船を割る映像も撮影したいと思います。では今から割ります。
- 豊島:
- 肉眼では一瞬ですね。
Study Session
具体的な導入事例
「長回しができる」
- 内野氏:
- ですが、カメラではこのように撮影できます。
実験映像の解析に使用されるお客様は、1秒に20,000枚ですとスペック的に厳しいかと思います。繊維の引張り試験や耐圧試験など、物の変化を分析したい場合、お客様はなるべく詳しい結果が欲しいと考えられています。詳しく知るためには、より細かな情報が必要となります。
- 豊島:
- 先ほどの風船だと、針を刺してゴムが反応をしだすまでの時間を求めたい時に、より正確な数値を出すため、設定を変更する必要がある…ということですね?
- 内野氏:
- その通りです。
- 豊島:
- コンパクトで高性能、操作も簡単で使いやすい!もっと複雑なイメージを持っていました。具体的にどのような業界に導入されていますか?
- 内野氏:
- 一番は自動車業界です。車を製造する上で耐久性などの基準があります。
一度は衝突実験の映像を見たことがあると思いますが、あの映像は今回のようなカメラで撮影されています。もちろん各パーツの実験映像(エンジンの燃焼試験など)の解析にも使用されています。
- 豊島:
- なるほど。よくビデオなどで見たことがあります。
ただハイスピードカメラというと、なんとなく「価格が高くて手が出しにくい」イメージがあります。
- 内野氏:
- そう言われることも多々あります。なぜそう思われますか?
- 豊島:
- 不具合発生時に原因解析が早くできること、そのロス時間を考えれば、安い買い物とは思います。ただし不具合は突発で発生することがほとんどで、その瞬間を撮影できなければ意味がないですよね?いつ再発するともわかりませんし、原因解析が早くできない場合が多いかなと思います。
- 内野氏:
- 今回の製品はそこをクリアしております。本機は、長回し可能となっています。
ドライブレコーダーをイメージしてください。ずっと撮影していて、何か衝撃があったときにその瞬間をメモリに入れますよね?それが可能な仕様になっています。
衝突実験や引張試験など、これから起こる事が分かっている場合しか撮れないという概念を覆している製品です。あらかじめ設定した異常な動きを検知し、異常発生後10秒撮影することや、異常発生前の5秒と、異常発生後の5秒を撮影するなど、様々な撮影が可能となっております。
- 豊島:
- それはすごいですね!それであれば、様々な現場に取り入れられる製品だと思います。むしろ、各工場・各現場に1台あってもいいと感じます。
ロスコスト削減に大きく貢献する製品ですね!
- 内野氏:
- はい。不具合は起きないに越したことはありませんが、起きた時でもコストを最小限に抑えることができます。これから必ず伸びる製品だと、自負しております。
Study Session
まとめ
- 豊島:
- 今回のデモに参加するまでは「ハイスピードカメラの性能を見て、機器について理解できれば…」という程度でしたが、今は「なぜこの機器が売れないのだろう?」という意識に変わりました。先ほどまでの私と同じく「なんとなく手が出しにくそう」と考えている方が、まだまだ多くいらっしゃると思いますので、これから自分がPRし、お客様の意識を変えていきたいと思います!本日は、ためになる話をありがとうございました。